実はもう自分はここには居なくて
今まさに感じている日常は幻覚で
怠惰に時間を潰すだけの
遺棄物になっているのではないか
そんな考えで毎晩眠れない日々を過ごしている
誰も彼もが他次元に恋い焦がれ
現実なんて所詮紙の束
脳内で書き下ろした陳腐なストーリーで
みんないきたがっている
毎朝消えたいと呟く
その度に少しずつ明度が下がる感覚に酔っている
今ここに何を想うことがある
全てが既に虚構と現実の入り混じるファンタジーだ
memento mori その想いがあるなら
きっと明日は世界が変わる
久しぶりに眠れた夜に見た悪夢だった
必死に母親を呼んでいた
きっと産まれた時もこの気持ちを抱いていたんだろう
きっと死ぬのは怖くない
だってみんなが行列つくる時代
流行り廃りは輪廻を繰り返し今目の前にある
生きながら失望を繰り返す方がよっぽど怖い
この世界に何を想うことがある
全てが既に破壊され狂った正義のエクスタシー
理不尽だけが人間を形造る
理性とルールをもっとくれよ
感情の奴隷にはもう飽き飽きなんだ
身動きできないほどの規律で縛りあげてよ
逃げないように枯れないように
memento mori その想いがあるなら
きっと明日は世界が変われる
きっと明日は自分も変われる