夏の終わり

昨夜のあなたの香りが
俄雨に攫われて行ってしまった
また独り
出逢わなかった頃に戻るだけ
そう言い聞かせて泣いた

果たせなかった約束
優しくない不甲斐なさ
守りたいと思った 嘘じゃない
ずっと一緒にいれる方法を考えた
あなたを泣かせない方法を考えた
先回りしてもあなたは泣いてばかり

雨脚が強くなる
夏が遠くなる
いっそ腐った自分を骨ごと溶かして消えてしまいたい
出逢わなかった頃に戻りたい
言葉の裏なんてどこにある
履き違えた 擦れ違った
傍にいたいと願った 嘘じゃない

ずっと一緒にいれる方法を考えた
あなたを泣かせない方法を考えた
先回りしても あなたは泣いてばかり
守りたいと思ったら 傍にいたいと願った
嘘じゃない

投稿者:

三本不明

不安でどうしようもない、頭が冴えすぎて寝られない夜に吐き捨てる完全無欠の文字列ブログ