プレーヤーの中身

自分だけのものではないと認識したこの場所を薄っすらとした義務感で片付けていた。

ここしばらく関心がなかったあれやこれやが出て来る度に、消炭当然だった自分の中に感動が駆け巡る。
それらは、すべてがすべて好ましいものではなかったけれど、あの時の、その時の最先端の自分がいた。
見る度に、聴く度に、触れる度に戻れる。

今の自分はあの頃の自分にはどう映っているだろう。
それを考えようとすると、頭の中で強い拒否感と目眩がしたから、まだ、それを振り変えられる領域まで至っていないのだろう。
いつか、過去の自分を思い出して「ああ、あの時はこうだったなぁ」と、何とは無しに言えるまでは、未だ成長途中なのだろう。

一通り片付いたあれやこれやを一つずつ開いてみれば、なんて拙い。
誰かから認められたい一心で頑張ってきた形跡が、なんて浅ましい。
なのに、まだ未完成な魅力が羨ましい。

空っぽな自分の中に、戻ってきた過去の自分の居場所を作ることを目標にこの年も頑張ろうと思った。

投稿者:

三本不明

不安でどうしようもない、頭が冴えすぎて寝られない夜に吐き捨てる完全無欠の文字列ブログ