この身体の至る所に点在する古傷
瘡蓋後で薄っすら色付いたそれが
目に留まる度に抉るから年々濃くなっている
思い出したくないくせに自分から進んで掻き毟る
その古傷の原因と決着はついているだろう
タイプカプセルじゃないんだから掘り起こす必要がないのにさ
独り言 独り言 独り言
古傷への罪状を問い質す脳内会議
いつも自分が
有罪 有罪 有罪
気分が優れない時 調子に乗っている時
劣等感を隠すためのマッチポンプ
可哀想を演じて被害妄想もそろそろ卒業したい
無傷 無傷 無傷
自分に嘘のプレゼンテーション
いつも同じ内容
無能 無能 無能
興味のない会話は急ぎ足
結論なんてどうでもいい
今傷ついている自分を早く慰めて
素直に認めろよ
事実は事実でしかない
その先を自分勝手に作り上げる創造性を殺してやりたい