熱処理加工された聖者

一段と厳しい夏の陽射しに焦がされる日々
肌に痛い熱を感じる度に
この身体に染みついた原罪が許された気になる

内側で燻る怒りも悲しみも浄化し
ありのままの世界と対峙した時
ちっぽけだからこそ愛おしい子羊たちを俯瞰する

そう、現代の菌を抹消され
俗的な上下左右に惑わされない
fixed指定された加工肉

人生の旅人たちが同じ姿になることを
手招くだけの存在になれた気になる

太陽に打ち据えられた皮膚の爛れと交換に
真夏の期間だけ聖人

投稿者:

三本不明

不安でどうしようもない、頭が冴えすぎて寝られない夜に吐き捨てる完全無欠の文字列ブログ