夏鬱

真夏の太陽に炙られた風が傍を通り過ぎた
僕の覚悟を確かめるようにゆっくりと
産まれた時から最後尾の僕に無言の期待が迫り来る
今は情熱に燃えるこの使命感の死骸に思いを馳せる

川の隅に溜まった泡が弾けて消えた
救いを乞うことなく潔く弾けて消えた
夢を抱くことに求められ 道を築くことを急かされ
この泡のように焦りだけが溜まり
いつかは弾けて消えてしまうのかな

あの夏風のように
いつか情熱を失って通り過ぎるのかな

あの川の泡のように
いつかは弾けて消えてしまうのかな

その方が幸せなのかな

投稿者:

三本不明

不安でどうしようもない、頭が冴えすぎて寝られない夜に吐き捨てる完全無欠の文字列ブログ